タイトル:自然人 2017 夏 No.53 電子ブック【サンプル版】

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概要

自然人 2017 夏 No.53 を抜粋した電子ブックのサンプルです。

“町獣”ニホンリスちょっと軽井沢へ~ピッキオで自然と遊ぶ~最終回●文:大塚敏之●写真:ピッキオText : Toshiyuki Ohtsuka Photograph : Picchio金沢長野軽井沢北陸新幹線ですぐに行ける!オニグルミの殻を割り、2枚を重ねて持って食べるニホンリス隠れています。私たちがよく知っているクルミの姿が直径約3cmの硬い殻に包まれた種子、の果肉に包まれた直径4cm程の中に、オニグルミは野生のクルミで、緑色オニグルミが実る頃です。会う可能性が高いのは、晩夏から初秋、野鳥の森」で出「国設軽井沢やってきます。鳥の餌台にも姿を見せ、野しばしば庭にい住宅地では、荘地や木の多きやすく、別行性で目に付乳類です。昼近な野生の哺井沢で最も身町獣に選ばれたニホンリスは、軽獣はニホンリスです。はサクラソウ、町鳥はアカハラで、町います。ちなみに町木はコブシ、町花でなく、「町鳥」や「町獣」も制定されて自然を代表する「町木」や「町花」だけピッキオがある軽井沢町では、町のルミをどう持って食べるのか……?さてニホンリスは、2つに割れたククルミは2つにパッカリと割れます。られていきます。溝が殻を一周すると、合わせ目に沿って、幅3mm程の溝が掘と削っていくのです。クルミの殻には目に前歯を当て、「ジョリジョリ……」筆者自宅の餌台に来たニホンリス冬毛は耳に長い毛が生えるが丸裸になったら、今度は殻の合わせ緑色の果肉を剥いでいきます。種子そして両手で実をかかえ、歯を使ってりやすい太い横枝まで降りてきます。は、枝先で実を選んで口にくわえ、座伝いにオニグルミの木までやって来てニホンリスはこの実が大好物で、枝58