タイトル:自然人 2017 春 No.52 電子ブック【サンプル版】

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概要

自然人 2017 春 No.52 を抜粋した電子ブックのサンプルです。

上部は舗装された道路になっており自動車も走行可能。写真提供/坂井市教育委員会文化課これも観ておきたい!福井の近代化遺産交通網の発達とともに近代化が推し進められた福井県。交通や産業に関するものを中心に、7件の近代化遺産を紹介します。見どころ見どころ駅舎内には福井鉄道の沿革や貴重な鉄道関連資料、約120点が展示されています。ソフトバンクのCMでも使われた福井鉄道の北府駅。左後ろに見えるのは車両工場め眼がね鏡ばし橋全国でも珍しい建築様式のトンネル大正2年、北陸線が三国に支線を敷設したのに伴い建てられた、斜角右60度の半円断面トンネル。石とレンガで造られており、今なおえちぜん鉄道がこの下を走る。中のレンガがねじれて積まれている「ねじりまんぽ」※で、現存しているのは全国的にも珍しく福井ではここだけ。橋上部は舗装された道路になっており、車も通れる。平成16年には国の登録有形文化財に登録された。※まんぽ…「間歩」と書き、鉄道が通るトンネルのこと経済産業省の絹織物関連の近代化産業遺産群の一つに認定された。写真提供/セーレン株式会社三国港駅ホームから眺められるほか、橋のふもとから中のレンガがちらっと見えます。DATA坂井市三国町宿0776(50)3164(坂井市教育委員会文化課)見学自由えちぜん鉄道三国港駅下車すぐ見どころ敷地外からにはなりますが、2階を正面玄関とした重厚な車寄せや、新築当時のスチールサッシ等の外観を見ることができます。ふく福い井てつ鉄どう道きた北ご府えき駅しゃと車りょう両こう工じょう場国内鉄道網が急速に発展した大正時代の面影を残す駅舎越前市にある北府駅は、大正13年に福武電鉄(現福井鉄道)の「西武生駅」として開業した。駅舎は鉄道が国内で急速に発達した大正時代の面影を残しながら平成24年に改修。その特徴的な造りや歴史的景観が評価され、平成25年に国の登録有形文化財に登録された。駅構内にある車両工場も福武電鉄時代から稼働を続ける、貴重な国の登録有形文化財である。DATA越前市北府2-4-70778(21)0700(福井鉄道株式会社)見学自由福井鉄道北府駅下車ほんセーレン本かん館きゅうふく〔旧福い井福井市の絹織物関連遺産を代表する戦前から残る社屋せい精れん練か加セーレン株式会社は、明治22年に創業し、大正12年に福井精練加工株式会社として設立され、世界に名を轟かせた「人絹王国福井」の繊維産業に貢献した。セーレン本館は、昭和12年に竣工され、戦災や震災と2度の災害に耐えた鉄筋コンクリート造りの建物である。簡素にまとめられた外観や、皇族の行幸の際の休憩所となった応接室など、昭和初期の建築スタイルがよく残されている。こう工かぶ株しき式DATAかい会しゃ社しゃ社おく〕屋福井市毛矢1-10-1JR福井駅から約3分※内部非公開。企業事務所のため敷地内への立ち入り禁止28