タイトル:自然人 2017 秋 No.54 電子ブック【サンプル版】

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概要

自然人 2017 秋 No.54 を抜粋した電子ブックのサンプルです。

45Nature-hunt主に低山に生え、『検索入門樹木2』(保育社)では「暖帯の小高木で、石川県・宮城県以南に分布」とある。葉身は5?7 cmで、浅く3裂するか、分裂しない。黄色に紅葉するものが多いが、日当たりがよければ橙?赤く紅葉する。名は、緑色っぽい樹皮を瓜にたとえたもの。ウリカエデ低山からブナ帯にまで広く生える。葉は大きく、葉身・幅ともに10cmを超えるものが多い。浅く3(?5)裂し、中央の裂片の幅が広い。葉は厚みがあって、表面がざらつくような質感がある。橙?赤に紅葉するのがふつうで、末期には独特の紫がかった暗い赤褐色になる。名は、ウリカエデ同様、樹皮の色・模様からきている。ウリハダカエデ▲山に生える高木で、しばしば大径木を見る。葉は、浅く5裂するものが多く、葉身は6?8 cmで、横幅の方がやや広い。黄色に紅葉するのがふつう(46ページ参照)。イタヤカエデ(類)には、エゾイタヤやオニイタヤ、エンコウカエデなど多くの変種があり、葉の形状もそれぞれ異なるが、葉のへりに鋸歯がないのが共通する特徴である。写真のエンコウカエデ型は、葉のへりが波打っているが鋸歯ではない。アカイタヤ(イタヤカエデ類)ブナ帯に広く分布する。葉は中程度に5裂し、葉身・幅ともに5?8 cmだが、頂部3裂片の特に中央裂片の先が尾状に伸び、各裂片の先端を結んでできる五角形が縦長となるものが多い。各裂片はさらに切れ込む。鮮やかな赤色に紅葉する。ミネカエデは、概ね亜高山帯より上部(標高1,600m以上)に分布する低木コミネカエデ主に本州の日本海側に分布する。葉は、いわゆる最も「もみじ」らしい形で、葉身・幅ともに5?7 cm。中程度からやや深く7ないし9裂する。へりに粗く不ぞろいな重鋸歯(大きな鋸歯のへりに細かい鋸歯)が目立つ。橙?真紅に紅葉するものが多い。オオモミジの葉はよく似ているが、裂片の幅がやや広く、鋸歯は細かくそろっている。また、イロハモミジは、主に太平洋側(『検索入門樹木2』では「福井県・福島県以南」)に分布し、葉はヤマモミジに似て小さく、5ないし7裂する。これら3種は近縁(亜種または変種の関係)で、いずれも庭園などに植栽されることが多く、さまざまな園芸品種が作られている。ヤマモミジで、葉は5裂し、各裂片の先端を結んでできる形は、正五角形に近い。黄色に紅葉することもコミネカエデとの相違点である。なお、亜高山帯には、葉の表面がざらざらし、橙?赤褐色に色づくオガラバナも分布する。ウリハダカエデエンコウカエデ型のイタヤカエデ(類)コミネカエデヤマモミジ(撮影/若井憲)ウリカエデ(撮影/〝福井のじじい)〝▲▲ようしんきょし▲