タイトル:自然人 2017 夏 No.53 電子ブック【サンプル版】

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概要

自然人 2017 夏 No.53 を抜粋した電子ブックのサンプルです。

や大規模な火山体の崩壊などによりされたのである。その後、激しい侵食出して2,700m以上の高山が形成隆起した。これらの上に白山火山が噴陀ヶ原直下にある黒ボコ岩付近)までれらの土台は標高約2,300m(弥裂に伴い日本列島は東に移動し、こたことがわかる。その後、日本海の開積、そして濃のうひりゅうもんがんるい飛流紋岩類の噴出があっ盤に、中生代白亜紀の手て取とり層そう群ぐんの堆以前に形成された飛?変成岩類を基成は大陸の縁辺部で始まり、古生代厳冬の岐阜県側上空より見た御前峰(左)、剣ヶ峰(中央)、大汝峰(右)。山頂付近では、約4,400年前に大崩壊が起こり、形成していた岩層が岩屑なだれとなって大白川に流下した。その際、御前峰の南側や西側をはじめ、大汝峰をつらねた馬蹄形凹地が形成された。その後、白水滝溶岩、剣ヶ峰溶岩が流出し、美しい円錐形の剣ヶ峰が形成された岐阜県の白山公園線勘助平付近より仰ぎ見る白山。中央のピラミッド型に見えるのが剣ヶ峰。その下に広がる緩斜面は、白水滝溶岩流で形成された八石平が、基盤岩の凹凸を埋めて形成された溶岩流や火砕流などの火山噴出物山(3?白山火山(史で、加賀室火山(4万年前10?)の20万年30?前)、40万年前火山活動で噴出し新白山火)、古あることに原因する。白山火山の噴火にある。この地形は、白山が活火山でな斜面を持つ富士山型の成層火山体頂部から左右に流れるような緩やか神々しさの2つ目のポイントは、山お美しい火山地形が残されている。元の火山体の多くは失われたが、今な山に積もる深い雪にある。白山は北神々しさの3つ目のポイントは、白した。面に流下し、白水滝や八石平を形成時流出した白水滝溶岩流は大白川方峰の円錐形の地形が見事である。そのた(2,200?2,300年前)、剣ヶりできた馬蹄形凹地に新しく噴出しらの眺めは、山頂部の大規模崩壊によ子が見て取れる。岐阜県側・大白川か断崖の上に白山火山が噴出している様で、激しい侵食が進んだよ鎧ろい壁か、べす煤すけ倉ぐらのる。福井市からの眺めは、白山の西面の噴出物により形成されたものであの斜面で、古白山火山や加賀室火山かな長い斜面は、清浄ヶ原、尾添尾根た面である。山頂左肩からのびる緩や閃せん石せき安あん山ざん岩がん)や火砕流により形成されは、新白山火山の溶岩流(斜方輝石角かく堂平、弥陀ヶ原へと続く緩やかな斜面頂右肩からのびる御前峰南西斜面、室(御ご前ぜん峰がみね、剣けんヶが峰みね、お大おな汝んじ峰がみ)ねがある。山頂にあたる部分には、3つの尖った峰地形は失われている。現在の白山の山年前)が起こり、白山火山の山頂部の後に山頂部の大規模崩壊(約4,400た斜面である。新白山火山の噴火活動大地の物語」を連載。物館館長に就任。現在は特別館長。本誌で「悠久のの写真を撮り続教員の傍らで約ける40年。前平か成ら白17年山にを福中井心市に自自然然史風博景よしざわ・やすのぶPROFILEが完成されるのである。る植物もなく、汚れなき純白の白山いない。そのため、積雪面から飛び出林限界となり、大きな樹木は生えて山帯の植生にある。室堂平から上は森神々しさの4つ目のポイントは、高深々とした雪の衣をまとうのである。m以上に達になっており、室堂付近の積雪量はし、白山は一点の染みもない10本海を渡ってくる寒い季節風の大障壁陸の豪雪地帯にあり、シベリアから日福井市足羽山の福井市自然史博物館から眺める白山。白山は万治2年(1659)の噴火を最後に350年を越す休止期間が続いている。最近、白山周辺で群発地震が数多く発生し、白山直下約4km付近でマグマ活動があると推定されている21