タイトル:自然人 2017 夏 No.53 電子ブック【サンプル版】

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概要

自然人 2017 夏 No.53 を抜粋した電子ブックのサンプルです。

hunt [hΛnt]´【名(動)】狩猟(する)、捜索・追及(する)、追跡(する)「ガールハント」などという死語になった和製英語に倣うわけではないが、ここでは、自然界のものを見る・聞く・味わう・ふれる・探ることをNATURE-HUNTと呼ぶことにする。ハチ小学生の頃、夏休みの自由研究に何種かのハチの標本を作ったことがある。また、『ファーブル昆虫記』の「狩りバチ」の話はお気に入りのひとつだった。刺されて痛い目にあっても、なぜか憎めないハチにまつわるぼくの体験と思いに、しばしおつき合いを。文・写真栂典雅44ページ下の写真のキアシナガバチの巣を上から見たものた衝撃は同程度ながら、腫れや痛みがそれほどでもキイロスズメバチに刺されたのも除草中。手に走っチとみたが、侮あなどれないヤツだ。いずれもやや小型で茶色っぽい体色から、コアシナガバ残に腫れあがり、痛みが続いたため、医者にも行った。液を吸い出し、水で洗い流して冷やした。が、手は無ない。「バチッ!」ときた電撃的ショックは凄まじく、毒は、草取りなどで知らずに巣に触れてしまったに違いれたことが、これを書くきっかけでもあった。うち2回刺されていないのに、ここ5年ほどの間に4回も刺さ痛みの程度はよく覚えていない。以来、四十数年間は小学生の頃、アシナガバチに刺されたのが最初だが、ハチ刺され体験すのはメスだけだ。なお、ハチの針は産卵管が変化したものなので、刺ここに登場するのもほとんどがそういったハチである。は身近にいて目立つ上、人との関わりも大きいので、生活を営む種はごく限られる。とはいっても、それらいるが、毒針で人を刺すものや女王蜂を中心に集団リ類を除いても約1,200種ものハチが記載されて『石川県の昆虫』(石川県、1998)のハチ目には、ア目もく)に属し、これにはアリの仲間も含まれる。例えば、と言っても実に多種多様だ。分類学上はハチ目(膜まく翅しつ」などを連想する人が多いことだろう。しかし、ハチハチと聞けば、「刺される」とか「女王蜂」、「はちみハチ類の概要42